本来、鶏ガラはスープ(鶏湯)などの材料であるが、一般に骨についている筋肉は旨味を多く含んでいることから肉として美味であるため、昔はしゃぶって食べる事もあった。しかし、肉は僅かしかついていないので、出汁にはできてもしゃぶって食べたところで腹は満たされない。このことから「大して役に立たないが、捨てるには惜しいもの」を指して「鶏肋」というようになった。
三国志の思い出
ファミコンの「天地を喰らうⅡ」を音楽で育った私としては「三国志」というのは非常に魅力的な歴史物語であった。小さい頃に吉川英治先生の「三国志」で育った者として、劉備玄徳こそが正統な後継者であり、正義の人というイメージであった。そして、曹操は悪の親玉でありラスボスであると思っていた。
そして、その曹操が発したとされる言葉「鶏肋」という言葉が印象に残っていた。なるほど、例えとしては面白いし、無意識に発した言葉の意図を読み取り先読みをして撤退の準備をする優秀な部下を持っているなあと思った。
ただ、今読み返してみると、食事中の曹操の独り言を意図を確認することなく触れ回る伝令は勝手すぎるし、それを勝手に解釈して周囲の同僚に「撤退の時期と考えている」と説明する幕僚もすごいなあとツッコミたくなった。
かく言う自分も、上司の何気ない一言をこれってこういう意味なのか?と悩んだり、同僚に相談したりして時間を無駄にした経験がある。
部下は意外と上司の言動をみているし、上司は意外と何も考えないで発言していることもある。まあ、確認するのが一番楽ではある。できるなら。
三国志の頃だと気軽に確認できないし、下手したら命がけの確認になるかもしれない。なので、伝令や曹操の部下が勝手に動くのもわからんではない。
故事の面白さ
ただの鳥の肋骨という一言が、ここまで話を広げるのかという面白さ。
また、鶏肋が「大して役に立たないが、捨てるには惜しいもの」という意味を持つ言語の広がりを感じた。

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